おとぎ話(笑)12 [名作パロディー]
おやゆび姫
花が開くと、そこには親指ほどの小さな女の子がいました。
「あ、もしもし、消費者センターですか?○○ホームセンターで買った鉢植えの花に、変な物が入っていたんですけど調べていただけます?異物混入の経緯をしっかり分析してくださいね。なんだか気味が悪いわ。愉快犯の仕業かしらね。いやな世の中ね」
…それはこっちのセリフだわ。おやゆび姫は、ふうっとため息をつきました。
ピノキオ
ピノキオは、クジラのおなかの中でゼペットじいさんと再会しました。
「おじいさん、とにかくこのクジラの中から出よう。思い切り腹を蹴ってみようか」
「しかし、そんなことをしたら動物愛護協会の方が…」
「火を焚いてあぶり焼きにしようか」
「しかし、そんなことをしたら動物愛護協会の方が…」
「いっそ心臓を一突きする?」
「しかし、そんなことをしたら動物愛護協会の方が…」
「助かりたいの?助かりたくないの?」
3匹の子ブタ
ふう、やっとレンガの家が出来上がった。
兄さんたちは、わらの家と木の家。
きっとすぐにオオカミに壊されてしまうよ。
レンガの家は頑丈だ。ちょっとやそっとじゃ壊れないよ。
「こらこら、人の土地に勝手に家を建てるんじゃないよ」
「あ、地主さん」
「すぐに壊しなさい」
「はあい」
…ああ、兄さんたちはいいな。すぐに壊せて…。
シンデレラ
「ああ、ガラスの靴がピッタリだ。あなたこそ、探し求めていたプリンセス。僕と結婚してください」
「もちろんお受けしますわ、王子様」
「ガラスの靴に因んで、ガラス玉の指輪です、受け取って下さい」
「いやいやいや!そこはダイヤでしょ!」
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花が開くと、そこには親指ほどの小さな女の子がいました。
「あ、もしもし、消費者センターですか?○○ホームセンターで買った鉢植えの花に、変な物が入っていたんですけど調べていただけます?異物混入の経緯をしっかり分析してくださいね。なんだか気味が悪いわ。愉快犯の仕業かしらね。いやな世の中ね」
…それはこっちのセリフだわ。おやゆび姫は、ふうっとため息をつきました。
ピノキオ
ピノキオは、クジラのおなかの中でゼペットじいさんと再会しました。
「おじいさん、とにかくこのクジラの中から出よう。思い切り腹を蹴ってみようか」
「しかし、そんなことをしたら動物愛護協会の方が…」
「火を焚いてあぶり焼きにしようか」
「しかし、そんなことをしたら動物愛護協会の方が…」
「いっそ心臓を一突きする?」
「しかし、そんなことをしたら動物愛護協会の方が…」
「助かりたいの?助かりたくないの?」
3匹の子ブタ
ふう、やっとレンガの家が出来上がった。
兄さんたちは、わらの家と木の家。
きっとすぐにオオカミに壊されてしまうよ。
レンガの家は頑丈だ。ちょっとやそっとじゃ壊れないよ。
「こらこら、人の土地に勝手に家を建てるんじゃないよ」
「あ、地主さん」
「すぐに壊しなさい」
「はあい」
…ああ、兄さんたちはいいな。すぐに壊せて…。
シンデレラ
「ああ、ガラスの靴がピッタリだ。あなたこそ、探し求めていたプリンセス。僕と結婚してください」
「もちろんお受けしますわ、王子様」
「ガラスの靴に因んで、ガラス玉の指輪です、受け取って下さい」
「いやいやいや!そこはダイヤでしょ!」
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2015-05-16 11:21
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コメント(10)
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リンさんさん こんにちは
異物混入扱いですか、可愛そう。どうなってしまうのでしよう。おとぎ話の無い闇の世界になってしまうのでしょうか。
by SORI (2015-05-16 17:35)
おやゆび姫
チューリップの花が開くと、そこには小指ほどの小さな女の子がいました。
「私は小指姫です」
「なんだい。普通はチューリップには親指姫だろ?」
「いえ、この花はクルシアナペパーミントスティックと言う名前で、チューリップの原種と言われていて・・・」
「どうでもいいわよそんなこと!」
ピノキオ
ピノキオは、クジラのおなかの中でゼペットじいさんと再会しました。
「おじいさん!やっと見つけたよ。何か月も何を食べて生きてたの?」
「何って、ほらクジラ肉が有り余るほどあるじゃろ」
「ああ、それでなんだね。このクジラは胃痛で病院に診てもらいに来たんだよ」
3匹の子ブタ
「ふう、やっとレンガの家が出来上がった。あれ?お兄さんたちが逃げてきた。オオカミに追われてるぞ。早く早く。ぼくの家に入って」
ガラガラグシャ!
「レンガの家がこわされちゃった~」
「早く早くこっちだよ」
「あ、あれは行方不明だった一番上のお兄さんだ」
「さあ、このコンクリート製の要塞は大丈夫だよ。機関銃も装備してるしさ」
子豚たちは4人兄弟だったのです。
やっぱり一番年上のお兄さんが一番賢いね。
シンデレラ
「ああ、ガラスの靴がピッタリだ。あなたこそ、探し求めていたプリンセス。僕と結婚してください。そしてこれがダイヤの結婚指輪です」
「まあ素敵!でもこんなに高価な物・・・」
「その靴もガラスの靴を元にしてダイヤモンドで作り直したんだぜ。いやあ、お金がかかっちゃったなぁ」
王子様の王国は間もなく経済破たんに陥ります。
おそまつでした
by 海野久実 (2015-05-17 16:21)
あははヽ(^o^) リンさんのパロディおもしろい!
by みかん (2015-05-17 22:02)
今時の世相をついた童話ですね。風刺が効いて
なかなか面白いです。
by dan (2015-05-18 21:39)
<SORIさん>
ありがとうございます。
世知辛い世の中になりましたね。
おとぎ話もやりにくくなったものです^^
by リンさん (2015-05-20 17:41)
<海野久実さん>
毎度別バージョンの話を作ってくれてありがとうございます。
3匹のこぶたには、ランボーみたいに強いお兄さんがいたんですね。
安心しました^^
シンデレラ…嫁に行っても掃除洗濯するしかないですね(笑)
by リンさん (2015-05-20 17:47)
<みかんさん>
ありがとうございます。
このシリーズも気づけば12ですよ~^^
読んで下さるみなさんのおかげです。
by リンさん (2015-05-20 17:48)
<danさん>
ありがとうございます。
異物混入、動物愛護。
おとぎの世界には無縁のものをあえて持ってきました^^
by リンさん (2015-05-20 17:52)
笑わせていただきやした!
どの作品にもイマの時代をシニカルに感じやした(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2015-05-28 13:19)
<ぼんぼちぼちぼちさん>
ありがとうございます。
笑っていただけて嬉しいです^^
by リンさん (2015-05-29 20:59)