おとぎ話(笑)21 [名作パロディー]
ウサギとカメ
ウサギ「いやあ、うっかり居眠りしちゃったよ。ボクの完敗だ」
カメ 「やったー! ぼくの勝ちだね」
ウサギ「うん。往路はキミの勝ちだね」
カメ 「往路?」
ウサギ「ここは箱根のお山だから、往路と復路があるんだよ」
カメ 「えーーーー」
ウサギ「じゃ、今から復路スタートね」
びゅ~~~~~ん
カメ 「ず、ずるいよぉ」
アリとキリギリス
「キリギリスのやつ、夏のあいだ遊びまくっていたから、いまごろ寒さに震えながらひもじい思いをしているね」
「ざまーみろ」
「僕たちアリは、一生懸命働いたから冬は楽々さ」
「おい、みんな、噂をすればキリギリスから絵葉書が来たぞ」
『アリ君たち、元気かい。おいらは飛行機に紛れ込んで、今ハワイにいるよ。暖かくてサイコーさ。春になったらまた戻るよ。じゃあね、アロハ~』
「………」
つるの恩返し
「ねえ、おじいさん、つうは絶対開けるなと言ったけど、気になりますねえ」
「気になるのう」
「ちょっとだけ開けちゃう?」
「開けてすぐに閉めたらバレないだろう」
「じゃあ、開けてすぐ閉めますよ」
スー、シャッ!
「おじいさん、見えました?」
「いや、床の間の花瓶しか……」
ゆきおんな
雪山で遭難して、雪女に出会った。
殺されると思ったけど、雪女はおらの顔を見て見逃してくれた。
「なあ雪女、おまえがおらを殺さないのは、おらがイケメンだからだろ?」
すべての村娘をイチコロにする、自慢のキメ顔で聞いてみた。
「はっ? ち、違うし、別にタイプじゃないし、ただの気分だし。っていうか、誰にも言うなよ。言ったらマジで殺すし。人間に化けてお前の家なんか絶対行かねえし、お前の嫁になんかならねーからな」
雪女のくせに真っ赤になって出て行った。
おらって罪な男だな。里に下りてきたら、嫁にしてやってもいいぜ。
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ウサギ「いやあ、うっかり居眠りしちゃったよ。ボクの完敗だ」
カメ 「やったー! ぼくの勝ちだね」
ウサギ「うん。往路はキミの勝ちだね」
カメ 「往路?」
ウサギ「ここは箱根のお山だから、往路と復路があるんだよ」
カメ 「えーーーー」
ウサギ「じゃ、今から復路スタートね」
びゅ~~~~~ん
カメ 「ず、ずるいよぉ」
アリとキリギリス
「キリギリスのやつ、夏のあいだ遊びまくっていたから、いまごろ寒さに震えながらひもじい思いをしているね」
「ざまーみろ」
「僕たちアリは、一生懸命働いたから冬は楽々さ」
「おい、みんな、噂をすればキリギリスから絵葉書が来たぞ」
『アリ君たち、元気かい。おいらは飛行機に紛れ込んで、今ハワイにいるよ。暖かくてサイコーさ。春になったらまた戻るよ。じゃあね、アロハ~』
「………」
つるの恩返し
「ねえ、おじいさん、つうは絶対開けるなと言ったけど、気になりますねえ」
「気になるのう」
「ちょっとだけ開けちゃう?」
「開けてすぐに閉めたらバレないだろう」
「じゃあ、開けてすぐ閉めますよ」
スー、シャッ!
「おじいさん、見えました?」
「いや、床の間の花瓶しか……」
ゆきおんな
雪山で遭難して、雪女に出会った。
殺されると思ったけど、雪女はおらの顔を見て見逃してくれた。
「なあ雪女、おまえがおらを殺さないのは、おらがイケメンだからだろ?」
すべての村娘をイチコロにする、自慢のキメ顔で聞いてみた。
「はっ? ち、違うし、別にタイプじゃないし、ただの気分だし。っていうか、誰にも言うなよ。言ったらマジで殺すし。人間に化けてお前の家なんか絶対行かねえし、お前の嫁になんかならねーからな」
雪女のくせに真っ赤になって出て行った。
おらって罪な男だな。里に下りてきたら、嫁にしてやってもいいぜ。
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2017-11-15 19:37
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コメント(11)
リンさん、こんばんは。
どの話もシャレが効いてて面白かったです^^
特にアリとキリギリス。
真面目に生きてる人がバカをみて、
遊びほうけてる人に限って要領が良かったり
するもんね(笑)
現代版、アリとキリギリス・・・ですね(笑)
by まるこ (2017-11-15 22:10)
リンさんさん おはようございます。
おとぎ話のいろんなパロディー版を思いつかれるのがすばらしいです。
by SORI (2017-11-16 10:51)
新・アリとキリギリス
キリギリスは酒飲みです。仕事をするでなし、毎日、酒ばかり飲んでます。お酒を飲んじゃ、空になった酒瓶をポーイポーイとそのへんに捨ててます。
アリは働き者です。働き者の上に、倹約家でムダづかいしません。せっせと働いて、貯金してます。
ある時、大きなインフレが起こりました。アリの貯金は価値が大幅に低下、アリは大変な貧乏人になりました。
インフレの上にモノ不足です。工業原料も不足です。特にガラスが不足しました。キリギリスの家に山ほどある空の酒瓶が大変な高値でうれました。キリギリスは大富豪になりました。
by 雫石鉄也 (2017-11-17 13:40)
ヤボを承知でお願いします。
「つるの恩返し」の床の間の花瓶というオチが分かりません…
2日間考えたのですが…
他はスッキリとオチが決まって楽しめました!
(^▽^)/
by 解説お願いします (2017-11-17 23:47)
<まるこさん>
ありがとうございます。
確かに、そういうものかもしれませんね。
私なんて貧乏性だから、いつも損している気がします(笑)
by リンさん (2017-11-18 14:54)
<SORIさん>
ありがとうございます。
新しいお話のネタに詰まると、このシリーズが書きたくなります。
考えていて楽しいので^^
by リンさん (2017-11-18 14:55)
<雫石鉄也さん>
ありがとうございます。
ブラックですね^^
人間に置き換えると悲しいけど、ドラマになりそうですね。
どん底から這い上がっていくアリが主人公で。
by リンさん (2017-11-18 14:57)
<解説です>
コメントありがとうございます。
鶴の恩返しですが、これは、おばあさんが一瞬しかふすまを開けなかったので、おじいさんの目には床の間しか飛び込んでこなかった。
普通は、鶴が機を織っていて驚くんでしょうが、おじいさんの目線は床の間にいってしまったという、マヌケなオチでした。
わかりやすさをモットーにしているブログなのに、すみません^^;
今後ともよろしくお願いします。
by リンさん (2017-11-18 15:01)
ゆきおんな
ゆきおんなは眠っている男にふうっと息を吹きかけた。
とつぜん男は目覚めると、
「えっ、なに? あんた餃子食った?」
ゆきおとこは冷たい息はまるで平気だった(でも餃子は苦手だった(^^;))
おそまつ。
by ひと休み (2017-11-21 14:54)
ゆきおんな改
ゆきおんなは眠っている男にふうっと息を吹きかけた。
とつぜん男は目をあけると、
「げっ、なんだ、このにおいは?」
ゆきおとこは冷たい息はまるで平気だったが、餃子のにおいは苦手だった。
改めておそまつ。
by ひと休み (2017-11-22 11:24)
<ひと休みさん>
ありがとうございます。改まで(笑)
ゆきおんなとゆきおとこは、夫婦?
ニンニクの臭いがキツいのは、人間も妖怪も一緒ですね。
面白かったです^^
by リンさん (2017-11-22 17:32)