おとぎ話（笑）クリスマスバージョン

金の斧・銀の斧

「ごめん。君へのクリスマスプレゼント、湖に落としちゃったんだ」
「あ、見て。湖から女神が出てきたわ」
『おまえが落としたプレゼントは、ダイヤのネックレスか？カシミヤの手袋か？それとも１３５０円のマグカップか？』
「マグ…」
「ダイヤのネックレスよ。ねえ、そうでしょう、あなた。ダイヤのネックレスよね」
「あ…うん…そう…だったかな…」
『うそつき』




かぐや姫

「かぐや姫や、月に帰るのは、クリスマスが終わってからにしたらどうじゃ」
「クリスマスって、何ですの？」
「チキンを食べたり、ケーキを食べたり、シャンパンを飲んだりする日じゃよ」
「まあ、なんと美味しそうな日ですこと。それでは私、クリスマスが終わってから月に帰りますわ」
（クリスマスの翌日）
「かぐや姫、残念ですが月には帰れません」
「まあ、どうしてですの？」
「体重オーバーで駕籠に乗れません。どんだけ食べたんですか」




シンデレラ

「さあ、シンデレラ、魔法をかけてあげましょう。ビビデバビデブー」
「まあ、赤い服にカボチャのソリ。そしてネズミはトナカイに。それで、わたしに何をしろと…？」




オオカミと少年

いつも「オオカミが来たぞ」って嘘をついてきた少年は、クリスマスだし、ちょっとしゃれたことを言おうと思った。
「サンタクロースが来たぞ～、サンタクロースが来たぞ～」

「おにいさん、いい年してまだサンタクロースがいると思ってるの？」
「おめでたいね」
「現実を見なよ」
「もう少しマシな嘘をつきなよ」
心が折れた少年は、二度と嘘をつかなかった。
めでたし、めでたし。


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コメント 6

リンさんさん こんばんは
こんばんは、正直に「1350円のマグカップ」と答えると「ダイヤのネックレス」と「カシミヤの手袋」がもらえたかもしれないですね。
クリスマスバージョン、楽しく読ませていただきました。
by SORI (2014-12-18 17:57) 

金の斧・銀の斧
うーん。彼がちょっとかわいそう。
彼女は彼が何を湖に落としたのか知らなかったので、ネックレスだと思い込んでたのかも。
彼は思わず口に出ちゃったんだと思うので、本当の嘘つきよりは罪がかるそうですね。

シンデレラ
雪道を走るそりは寒い。
「なんで靴だけはオリジナルのガラスの靴なんですか～？？」

オオカミと少年
「ば、バカにしやがって」
それから少年は毎年クリスマスには、夜通しこう叫んで回ったそうです。
「クリスマスが来たぞ～！」

上のとは別に、りんさんに乗っかって、わがブログに「童話　クリスマスバージョン」を書きましたよ。

by 海野久実 (2014-12-19 13:49) 

クスクス　「オオカミと少年」が好きです。
by dan (2014-12-19 19:02) 

＜SORIさん＞
ありがとうございます。
ホントですね。正直者が得をする話ですもんね。
こうなったら彼は、ダイヤのネックレスを買ってあげるしかないですね＾＾
by リンさん (2014-12-23 06:58) 

＜海野久実さん＞
いつも続きを考えてくれてありがとうございます。
シンデレラ、面白い。靴はやっぱりゴム長にしてくれないとね（笑）
by リンさん (2014-12-23 07:00) 

＜danさん＞
ありがとうございます。
オオカミ少年…何かの教訓になったかしら（笑）
by リンさん (2014-12-23 07:00)