おとぎ話（笑）３：りんのショートストーリー：SSブログ

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おとぎ話（笑）３　[名作パロディー] [編集]

＜花咲か爺さん＞

「枯れ木に花を咲かせましょう」
「おじいさん、こっちもお願いします」
「おや、東北のみなさん」
「ここに花を咲かせて下さい」
「いや…わしが花を咲かせるのは枯れ木じゃ。瓦礫ではない」
「な～んだ。あんたも受け入れ拒否か」

＜はだかの王様＞

「あっ、王様、裸だよ」
「こ、こら子供！何てことを言うんだ。今から裸の王女が出てくるのに！」

＜うさぎとかめ＞

のろまなカメと競争してるんだけど、あんまり遅いから昼寝しちゃおう。
…はっ！寝すぎちゃった。カメが先にゴールしちゃった。

「はい、うさぎさんもうっかり寝すぎちゃう気持ちよさ。
〇川の安眠枕。今ならとってもお買い得。今日電話をいただいた方には、なんと同じ枕をもうひとつ…」

＜舌切り雀＞

「お土産は、大きなつづらと小さなつづらと、どちらがいいですか？」
「あたしゃ小さい方をもらうよ。大きいのを持って歩くのは大変だからね。じゃあ、ありがとね」

「おばあさん、大きい方をとれば、電動自転車が入っていたのにね」
「歩かなくて済んだのに、残念ね」

＜シンデレラ＞

「シクシク…舞踏会に着ていく服がないわ」
「シンデレラ、泣かないで」
「あ、魔法使いさん」
「私がその場にぴったりの服を出してあげるわ。ビビデバビデブー」

「…何これ？柔道着？」
「そうよ。だって武道会に行くんでしょう」
「ちが～う！！」

＜美女と野獣＞

「やっと呪いが解けた。魔法で野獣に姿を変えていたけど、ボク、本当はイケメンなんだよ。これからは一緒に買い物行ったり料理作ったり、スイーツ食べたりしようね」
「あたし、草食男子に興味はないの。もう一度野獣に戻ってよ」
「そんな～」

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2012-03-23 19:15 nice!(8) コメント(16) トラックバック(0)

nice! 8

＜花咲か爺さん＞

「枯れ木に花を咲かせましょう」
「あーどうせわたしゃ枯れ木だよ」
「違うんじゃよ婆さんや」

＜はだかの王様＞

「あっ、王様は裸だ～」
「わしのパソコンにウイルスバスターを入れてくれ。子供にハッキングされとるぞ」

＜うさぎとかめ＞

刑事　「つまり、あまりにウサギが良く寝ているので不審に思い、調べて見ると死んでたと言うわけだな」

＜舌切り雀＞

雀　「お土産は、大きなつづらと小さなつづらと、どちらがいいですか？」
悪いおばあさん　「今度はひっからないよ、両方もらってくからね！運送屋さん、こっちだよー、それから焼鳥屋さんも」

＜シンデレラ＞

「あー、舞踏会楽しかったわねー」
そう言いながらシンデレラはガラスの靴を揃えて靴箱にしまいました。

＜美女と野獣＞

野獣に姿を変えられていた王子は元の姿に。
美女に姿を変えられていたメスぶたも、もとの姿に戻りました。
めでた……

超楽しー！
ツイッター小説にしろ、一行ショートショートにしろ、こういう短いお話って、長い物を書けなくなった時のリハビリにいいんですよね。

by 海野久実 (2012-03-24 01:00)

う～む、いずれも甲乙つけがたい面白さ！
ボク的には、『うさぎとかめ』とか『舌切り雀』みたいな、ひねり方が特にお好みです。
ヤマダく～ん、座布団5枚あげてくださいな～
by 矢菱虎犇 (2012-03-24 04:05)

あらら、作品の山ですね。いずれも秀作ぞろいで甲乙つけがたい。
これは、全て特賞ですなぁ～(＾▽＾)
by haru (2012-03-24 14:11)

フルーツの盛り合わせみたいですね。
「うさぎとかめ」が好きです。
アノ社長サンの声が聞こえる～。
by もぐら (2012-03-26 17:31)

花咲か爺さんは、裸の王様です。
王様は、うさぎとかめを飼ってました。
王様は残酷なので、雀の舌を切って遊ぶのが大好き。
もちろん、うさぎとかめの舌もありません。
今夜は舞踏会。
美女のシンデレラと野獣の王様（花咲か爺さん）が
華麗に踊ります。
そして、シンデレラの舌も・・・

って、なんの話しだあ！

いやあ、矢継ぎ早で楽しかったで～す。
by ヴァッキーノ (2012-03-26 19:54)