わんわんパラダイス

娘の部屋を片付けていたら、ずっと前に娘とふたりで作った絵本が出てきました。
その名も　『わんわんパラダイス』



この絵から見ても、６歳か７歳の頃でしょうね。
懐かしいのでちょっと思い出のおすそわけです。

『わんわんパラダイス』　文：りん　絵：みー

ゆかりちゃんは学校のかえり、４ひきの子犬を見つけました。
「かわいい」

「でもうちでは犬は飼えないの。ごめんね」
ゆかりちゃんが帰ろうとすると、４ひきの子犬があとをついてきます。
「だめだよ。ついてきちゃ」
トコトコトコ
「だめだったら」
トコトコトコ
「しかたないなあ」

ゆかりちゃんはママにたのみました。
「犬飼っていい？」
「そうね～、１ぴきならいいわ」
ママは言いました。

「困ったなー、１ぴきだけ選ぶっていっても、みんな可愛いし」
ゆかりちゃんは困ってしまいました。

ゆかりちゃんは４ひきの中から１ぴき選ぶためにテストをしました。
テスト１　ボールをなげていちばん先にひろった犬がごうかく。
ところが、４ひきでボール遊びをはじめてしまいました。
テスト２　「お手」をいちばんにおぼえた犬がごうかく。
ところが、だれもできません。
あ～あ。。。

夕方までテストはつづきました。
どの犬もかわいいけれど何もできません。
「１ぴきにきめるなんてムリよ」

ゆかりちゃんは泣きだしました。
４ひきの犬もなきました。
「えーんえーん」
「わんわんわんわん」


そこへママがむかえにきました。
「あらあらどうしたの？」
「１ぴきにきめられないよー」
ママはちょっと考えて
「いいわよ。４ひき飼っても。ちゃんとめんどうみるのよ」
「ありがとうママ」
ゆかりちゃんはおおよろこび。

名まえを「たかし」「リン」「クック」「カッカ」にきめて、いっしょにくらすことになりました。
ゆかりちゃんと４ひきの楽しく大変なせいかつが、これから始まります。
　　　　＜おしまい＞

＊＊＊＊＊＊

何が面白いって、そりゃあ犬の名前でしょう。
犬の名まえが「たかし」って…（笑）
名まえは娘が考えたんですけど、なんで「たかし」だったのか。。
もう一匹は「リン」だって。運命感じるわ～。

＊＊＊＊＊＊

ついでに…
今日、初めて講談社の児童文学賞に原稿を送ってみました。
初めて書いた長編なので、たぶんダメだと思いますが、まあせっかく書いたし送ってみようと思ったんです。
郵便局に封筒を出すと「２４０円です」と言って、局員さんがとってもステキな記念切手を出してきました。
「この切手を２４０円分貼りましょう」

きっと、公募作品だから気を使ってくれたのでしょう。
こんな気遣い、ありがたいですね。
切手がステキだから入選するわけではないですが（笑）とても気分が良かったです。
郵便局の人はみんな優しいです。


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コメント 12

ほほー母娘合作の絵本ですか。素敵ですね。ほほえましいですねえ。わたしも前は娘に絵を書かせていたんですが、受験勉強で忙しくなったので、フリーの絵を集めて加工するはめに陥っています。

講談社児童文学新人賞に応募したんですね。長編ですか？何枚くらい書いたんでしょう？　わたしは５０枚くらいの短編を応募する予定でいますよ。ライバルですね。お互いよい結果だといいですね！
by 川越敏司 (2012-03-29 18:43) 

素敵ですねぇ
子供らしい絵がいいです。これぞ子供って感じで。有無を言わさずいい。
それから犬のネーミングがいいです。大人だと、いかにもイヌっぽい名前にしようという大前提で取り組んじゃいますもん。
子供は無敵だなあ。
児童文学賞、入選祈ってます。
by 矢菱虎犇 (2012-03-30 03:32) 

私も「たかし」って名前で笑いました。
素敵なハッピィエンドですねぇ。
娘さんはこんな絵本を作ったと覚えてらっしゃるんでしょうか。
お孫さんができたら(気が早すぎてすみません)、おばあちゃんとお母さんの合作絵本を読んであげて、その先も家宝になりそうですね。

児童文学賞ですか。
りんさんのお作だったらきっと……いい結果が出ますように、私もお祈りしています。
by 津々井茜 (2012-03-30 11:31) 

母娘合作、いいですね。
児童文学賞、応募ですか。
りんさんの実力なら、きっと良い結果が出ると思いますよ。
祈　入選。
by 雫石鉄也 (2012-03-30 13:41) 

合作いいですね。
きっとお嬢さんもいい思い出なんじゃないですか。
楽しいお母さんでうらやましい。(^^)

今回のバナーはなんでしょう？

児童文学賞　入選お祈りします。
by もぐら (2012-03-30 17:51) 

うーむ、これはもうシリーズものにするしかない展開ですなー

母子コンビ復活？
とすれば、娘さんはめちゃくちゃ絵がうまくなってるかもしれませんね。
すると出版社からの要望で、第一作の絵も今の娘さんの絵で書きなおしてほしいと言うわけで、絵が新しくなったこの作品と続編が書店に平積みされると言う…
考えすぎちゃうんですよね、ぼく。

長編で応募ですか。
りんさんの作品なら、良いところまでいくでしょうね。
後は運だけと言う感じではないですか？

by 海野久実 (2012-03-31 00:55) 

＜川越さん＞
娘が小さいころは、よくこんな絵本を作って遊んでいました。
犬やハムスターなどの動物ものが多かったです。

川越さんも応募するんですね。
私のは、長編といっても７０枚です。（私にしては長いです）
締め切り４月８日ですよ。
ホントにいい結果だといいですね＾＾
by リンさん (2012-03-31 13:28) 

＜矢菱さん＞
可愛い絵ですよね。
「犬飼いたい」攻撃をされていた頃だったと思います。
もし飼ってたら、「たかし」っていう名前だったのかな（笑）
by リンさん (2012-03-31 13:32) 

＜津々井茜さん＞
大人では思いつかない名前ですね（笑）
娘には、よくおとぎ話パロディーを聞かせてました。
それはよく憶えているみたいで「あれは面白かったなあ」と未だに言ってくれます。
親子３代で…いいかもしれませんね。大事に取っておきます。
by リンさん (2012-03-31 13:36) 

＜雫石鉄也さん＞
ありがとうございます。
文学賞は、出してはみましたが自信はありません。
よい結果が報告できればいいですが…＾＾
by リンさん (2012-03-31 13:39) 

＜もぐらさん＞
私はこういうものを書くのが好きなので、いろいろ書きました。
あとは家族新聞を作ったりもしました。

このバナーは、花火です。
花火大会で撮ったら、思いがけず幻想的だったのでバナーにしてみました。
by リンさん (2012-03-31 13:42) 

＜海野久実さん＞
実はこの絵本の最後は、「おしまい」じゃなくて、「つづく」になっていたんです。
続きを書くつもりだったのかな。書かれることはなかったんですけどね。
今書いて、絵が進歩してなかったら笑えますね（爆）
by リンさん (2012-03-31 13:48)