おとぎ話(笑)9 [名作パロディー]
マッチ売りの少女
「マッチはいりませんか」
ああ、誰も買ってくれないわ。わたし、このまま凍えて死ぬのね。
「すまんがマッチをくれないか」
「え?買って下さるの?おいくつかしら」
「あるだけ全部くれ!オリンピックの聖火が消えちまったんだ!」
ゆきおんな
「それで、雪山で遭難したときに雪女が現れて…」
「ああ、話したら殺すと言ったのに、あなたはとうとう話してしまいましたね」
「え?話しちゃダメだった?そんなこと言ってなかったけどなあ。あ、この話、ふたごの兄貴の話なんだけどね」
「ふ、ふたご?」
「うん。殺すなら兄貴の方にしてね」
金の斧・銀の斧
「あなたが落としたのは、7億円の当たりくじですか?それとも2億円の宝くじですか?それとも外れくじですか?」
「外れくじです」
「あなたは正直者ですね。ご褒美に、この外れくじを300円の当たりくじに変えてあげましょう」
「び、微妙…」
桃太郎
「こちら、裁判所前からの中継です。この裁判は、サル・犬・キジが、キビ団子1個で不当な重労働を課せられたとして、桃太郎を訴えたものです」
「キビ団子1個で鬼退治とは、ブラック企業もいいとこですね」
「あっ、今、判決が出ました。サル・犬・キジの勝訴です。裁判官は桃太郎に、キビ団子をそれぞれ3個ずつ、サル・犬・キジに支給するよう言い渡しました」
「キビ団子3個ずつですか。なかなか厳しい判決ですね」
「なお、桃太郎のおばあさんはこの判決を不服として、控訴するとのことです」
「作るの、ばあさんだもんな」
「以上、裁判所前からの中継でした」
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「マッチはいりませんか」
ああ、誰も買ってくれないわ。わたし、このまま凍えて死ぬのね。
「すまんがマッチをくれないか」
「え?買って下さるの?おいくつかしら」
「あるだけ全部くれ!オリンピックの聖火が消えちまったんだ!」
ゆきおんな
「それで、雪山で遭難したときに雪女が現れて…」
「ああ、話したら殺すと言ったのに、あなたはとうとう話してしまいましたね」
「え?話しちゃダメだった?そんなこと言ってなかったけどなあ。あ、この話、ふたごの兄貴の話なんだけどね」
「ふ、ふたご?」
「うん。殺すなら兄貴の方にしてね」
金の斧・銀の斧
「あなたが落としたのは、7億円の当たりくじですか?それとも2億円の宝くじですか?それとも外れくじですか?」
「外れくじです」
「あなたは正直者ですね。ご褒美に、この外れくじを300円の当たりくじに変えてあげましょう」
「び、微妙…」
桃太郎
「こちら、裁判所前からの中継です。この裁判は、サル・犬・キジが、キビ団子1個で不当な重労働を課せられたとして、桃太郎を訴えたものです」
「キビ団子1個で鬼退治とは、ブラック企業もいいとこですね」
「あっ、今、判決が出ました。サル・犬・キジの勝訴です。裁判官は桃太郎に、キビ団子をそれぞれ3個ずつ、サル・犬・キジに支給するよう言い渡しました」
「キビ団子3個ずつですか。なかなか厳しい判決ですね」
「なお、桃太郎のおばあさんはこの判決を不服として、控訴するとのことです」
「作るの、ばあさんだもんな」
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2013-12-06 18:37
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コメント(12)
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リンさんさん こんばんは
今回も名作ぞろいですね。それぞれに味があり甲乙つけがたいです。
by SORI (2013-12-06 20:04)
いつもながらオモシロ~イ(^◇^)
300円の当たりくじ‥
7億でも2億でもなかった(笑)
by みかん (2013-12-06 22:52)
こんばんは、リンさん♪
どれも面白いですね。
私は特に、マッチ売りの少女と桃太郎が好きです♪
マッチ売りは、「えっ!? そんな安易な方法で…」と思っちゃって、
成果が消えてかなり切羽詰まった状況が想像できて面白いです。
桃太郎は、まさに世相を切る的な色合いで、どこかの風刺漫画に
登場してもおかしくないですね~。
by 麻乃あぐり (2013-12-07 01:26)
ばあさん控訴の理由は、「黍団子の大きさも考えとくれ。一個ったってハンドボ~ルくらいの大きなのこさえてあげたんだから。持っていくのも大変だったと思うけどね。」
by さきしなのてるりん (2013-12-07 22:27)
オモシロイ!
桃太郎が好きです。
by dan (2013-12-09 14:26)
<SORIさん>
ありがとうございます。
そろそろネタ切れになってきました(笑)
by リンさん (2013-12-09 17:28)
<みかんさん>
ありがとうございます。
そうですよね。どうせなら7億円欲しいところですね。
だけど300円でもないよりマシかな^^
by リンさん (2013-12-09 17:32)
<麻乃あぐりさん>
ありがとうございます。
マッチ売りの少女は、実際に聖火が消えちゃったのをパロッてみました。
あのときはライターだったけど^^
by リンさん (2013-12-09 17:38)
<さぎしなのてるりんさん>
あはは^^そうですよね~
裁判官、大きさもちゃんと考慮してくれなきゃダメですよね。
by リンさん (2013-12-09 17:40)
<danさん>
ありがとうございます。
桃太郎、人気ですね。
シリーズ10までは続けたいけど、なかなか思いつかないです。
またいつか^^
by リンさん (2013-12-09 17:42)
少女は凍えた手で最後のマッチに火を点けました。
小さな暖かな火の中に見えたのはお婆さんの笑顔でした。
そのまま少女は眠くなって行きます。
少女の手のマッチの火はその軸の最後の方まで燃えてゆき、少女の指を焦がしました。
「あっつい!こんちくしょう!くそったれ!!」
少女はそう叫んではっきり目を覚ましました。
お婆さんの幻は消え、近くにいた老紳士は少女の声に驚いて走って逃げて行きました。
ふと見ると雪の上にその老紳士が落とした財布がありました。
少女はそれを拾い上げにんまり笑うとポケットに入れ家に帰って行きましたとさ。
おそまつ~
こういうものは気に入ったアイデアの作品が長くなりますよね。
by 海野久実 (2013-12-09 21:42)
<海野久実さん>
なかなかたくましい少女ですね^^
確かに燃え尽きる前に指が熱くなりますよね。
おばあさんのところに行くより、財布拾った方がずっと幸せだもんね(笑)
by リンさん (2013-12-11 16:29)